chiritannyaaの日記

山に登ったときに思ったことを書き連ねる日記

9月16日 新穂高から南岳へ DAY2

稜線のテント場でしたが、強風が吹き荒れることもなく穏やかな夜でした

 

日の出の時刻は5時半頃

4時半に起きて準備を始めます

5時をすぎると空が白み始めてきました

 

本当のところは南岳山頂で日の出を見よう、

なんて思っていましたがうまくはいかず💦

モタモタしているうちに日の出の時刻まではあと少しとなっていました

急いで南岳山頂に向かってもきっと日の出には間に合わない

小屋裏の高台を見てみると、すでにたくさんの人が集まっていました

南岳山頂での日の出は諦め、カメラを手に取り、急いで小屋裏の高台へと向かいます

 

長野側に広がる大雲海

その向こう側には八ヶ岳、富士山、南アルプスが浮かんでいるように見えます

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飛騨側にも大雲海

その奥には白山の山並みが見えます

天気予報は快晴の予報でしたが、本当に気持ちのいいほどに晴れ渡った空

八ヶ岳の左手、常念岳の奥の空が橙色に染まっていきます

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太陽はちょうど常念岳の奥から出てきました


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北アルプスの山々に陽の光が当たり始めますf:id:chiritannyaa:20221206164839j:image

黒部五郎岳鷲羽岳までも綺麗に見えました
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穂高岳の奥には乗鞍岳御嶽山も見えます

太陽が登るにつれて周りの山々が彩られていきます

朝の贅沢なひととき♪

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小屋裏の高台から常念平と呼ばれるところへ移動してみます

ここからの眺めは槍ヶ岳後立山連峰の眺めが特に素晴らしい✨

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影南岳と南岳小屋
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空には雲ひとつない素晴らしいお天気☀️

久しぶりのテント泊でこんなにも素晴らしい日の出を見られるとは思ってもいませんでした

当初の予定ではもう少し早い時間に南岳小屋を出発する予定でしたが、あまりのお天気の良さに加え、どこを見ても絶景ばかり✨

急いで出発してしまうのは勿体ないな、

ということで絶景を充分に堪能してから出発することにします

この日は大喰岳までの稜線を歩き、そこから飛騨沢を下って新穂高まで戻るという行程

多少時間が遅くなっても最後は林道歩きなのでそれほど問題はありません

 

テント場に戻り撤収作業を済ませます

南岳小屋に泊まった人は大キレットを越えていく人がほとんどのようで、あたりはすっかり静まり返っていました

 

6時過ぎ

南岳小屋を出発します

南岳へはなだらかな登りの歩きやすい登山道

広い山頂部には綿毛姿になったチングルマが朝陽を浴びてキラキラと輝いていました

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10分ほど歩くと南岳の山頂に到着しました

風もなく、最高のお天気☀️

とんがり帽子のように見える常念岳のシルエットが正面に見えます

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これから歩く槍ヶ岳へと続く3000m峰が立ち並ぶ稜線も綺麗に見えます

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南岳山頂を後にし、天狗原への分岐に向かって下っていきます

 

天狗原へは何度か行っていますが、天狗原から南岳の稜線までの区間はまだ歩いたことがありません

ここもいつかは歩いてみたいな、

と思っているので、今回は何となくの下見も兼ねて歩いていきます

天狗原の分岐までは急な下りもなく歩きやすい道

景色を楽しみながらの稜線歩き♪

あと2週間ほどしたら北アルプスは紅葉シーズン

ちょうどその時期にここから下を見下ろしたら、きっと素晴らしい眺めなんだろうな、

と想像しながらのんびりと歩いていきます

 

天狗原の分岐にやってきました

振り返ってみるとどっしりとした山容の南岳の姿が綺麗に見えます
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天狗原の分岐から中岳まではちょっとした岩場を歩くところもありました

そんなに難しい岩場ではありませんが、テント泊の大きな荷物だとザックが岩壁に当たってバランスを崩しやすくなるので慎重に通過していきます

この辺りから槍ヶ岳方面から歩いてくる人とのすれ違いも増えてきました


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天狗原の分岐から先、槍ヶ岳方面は風化が激しいのか植物も少なく岩がゴロゴロとした灰色の稜線になります

中岳の山頂直下は少しだけザレた急登

逆向きだったらちょっとイヤだな、

と思いつつも、無事に中岳の山頂まで登ってきました


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中岳からの眺めもまた素晴らしい✨

長大な稜線の笠ヶ岳

雲海の向こう側には霊峰白山

少し山肌が色づいた裏銀座の山々が本当に綺麗です✨

こちら側とは違って緑豊かでたおやかな稜線がまた魅力的です
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気付けば槍ヶ岳がだいぶ近くに見えるようになっていました

残るピークは大喰岳のみ

中岳から先、大喰岳まではまだまだアップダウンが続きそうですが、この日の稜線歩きもあと少しで終わってしまうと思うと少し寂しい感じもします
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中岳の山頂から大喰岳へ向けては急な岩陵帯の下り

南岳から大喰岳への稜線は比較的歩きやすいものだとばかり思っていたので、予想外の岩場っぷりに少し緊張感が走ります

そんなに難しいわけではありませんが足を踏み外せば大惨事😱

鎖場と2連に連なる梯子を無事に通過しました

とりあえず危険なところは一旦終わったようなのでホッとしていると、下からソロの年配の男性が登ってきたので道を譲ります

すれ違いざまに少しおしゃべり

ここを通る人はだいたい大キレットへ行くんだけど、そうと見せかけて僕は天狗原へ降りるんだよね、

お天気もいいし今日は槍沢ロッジまで行けばいいだけだから時間もたっぷりあるからのんびり歩いてるとこだよ、

と楽しそうに登っていかれました

ちょっとホッコリしたひとときでした

 

岩場を下りきってからは大喰岳へ向けての登り返し

岩が堆積してできた登山道を歩きます

大喰岳の山頂部は緩やかで広く、景色を眺めながら歩いていたらうっかりピークを通り過ぎそうになってしまいました💦

ピークは槍沢側に逸れたところにありました


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南岳、中岳の山頂標識はどちらもかなり年季の入ったもので文字が消えかけてはっきりと読めないものでした

その2つとは違って大喰岳の標識はちょっと丸みを帯びた可愛らしい字体の山頂標識です

周りに見える岩陵帯の山々とのギャップがなんだか面白い😄
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大喰岳の山頂に立ち、無事にこの日3つ目の3000m峰のピークを踏めました

槍ヶ岳はもうすぐ近くですが、今回は槍ヶ岳を目指す旅ではないので、大喰岳で槍ヶ岳を眺めながらのんびりと過ごします

入れ替わり立ち替わり、大喰岳の山頂にはたくさんの登山者がやってきます

ほとんどの人が槍ヶ岳方面からやってきます

30分ほどのんびりと大喰岳の山頂からの景色を満喫した後、飛騨乗越へ向けて歩き始めます

 

この時間になると、新穂高から日帰りで登ってきているであろうトレランの方々とのすれ違いが増えてきました

皆さん本当にタフ💨

新穂高から飛騨乗越まででもかなりの距離と標高差なのに軽やかな身のこなしと爽やかな笑顔で岩場をヒョイヒョイっと通過していきます

すれ違ったある男性は、

キレットまで行こうかどうしようか迷ってるんですけどどうしようかな、人多かったですか?

とか

もう、凄すぎます

この方、帰りの林道で抜かされましたが、林道も軽快に走り去っていったので本当にびっくりさせられました

 

無事に飛騨乗越まで下り、その後は飛騨沢を下っていきます

軽快なトレランの方々、続いてテント泊らしき大きなザックを担いだ方々が続々と登ってきます

お天気良くて最高ですね、

と言葉を交わしながらすれ違います

 

飛騨沢は草紅葉も進んでおり、太陽の光でキラキラと輝いて見えます✨

正面にそびえる笠ヶ岳を眺めながら少しずつ高度を下げていきます

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朝方は歩いていてもちょうど良い気温だったのが、日も高くなりすっかり汗ばむ陽気になっていました💦

明日から週末ということもあってか、たくさんの登りの方々とすれ違います

槍平小屋まではまだまだ距離がありますが、すでにかなりの人数の方とすれ違いました

ほとんどの方が大きなザック背負っていたのでテント泊の方がかなり多いようです

槍ヶ岳のテント場に泊まるとすれば、今日はすぐにいっぱいになってしまいそうです💦

 

平坦に近い沢沿いの道を槍平小屋方面へとどんどん歩いていきます

槍平小屋までは思いの外遠く、歩けども歩けどもなかなか小屋が見えてきません💦

黙々と歩き続けます🚶‍♂️

ようやく目の前が開け、槍平小屋のテント場が見えてきました 

長かった😫

この先、槍平小屋から新穂高まではまだまだ距離があります

一気に下山、というのもなかなかツライので槍平小屋で少し休憩をとることにします

 

前日と同様、相変わらず日陰になっているところはありません

邪魔にならない適当なところにザックを置き、腰を下ろしてひとやすみします☕️

 

しばらくのんびりしていると、飛騨沢ですれ違って言葉を交わしたトレランの方がもう降りてきたようです

朝イチから飛騨沢を登り、千丈沢乗越を周って降りてきたとのこと😵

めちゃくちゃ早いですねー、

とここでも少し談笑

トレランの方々もすぐ近くで少しの間休憩をとるようです

しばらくした後

お先です、

と颯爽と軽快に走り去っていきました

 

このルート、そんな感じの猛者の方々が本当に多い👀

トレランの方々を見送りながら、わたしたちもあまりのんびりしていても仕方がないので、新穂高へ向けて槍平小屋を出発します

 

槍平小屋から新穂高方面へ少し進むと、すぐに樹林帯に入りました

木陰の中を歩けるようになるので少し暑さも和らぎます

行きよりも帰りははるかに長く感じる新穂高までの道のり 

滝谷を過ぎ、ようやく堰堤まで戻ってきました

 

ここから先はは林道を歩いて新穂高に戻るだけです

とはいってもまだまだ距離的にはけっこうあります

林道をてくてくと歩いていると、トレランの方が一名、また一名と走り去っていきます

そのうちの一名は見覚えのある姿

大喰岳と飛騨乗越の間で大キレットに行くかどうかと話していた男性です

一体どこまで行ってきたのかは分かりませんが、林道を軽快に走っていきます

 

すごいなぁ、

と後ろ姿を見送りながら、私たちは相変わらずゆっくりと歩いていきます

 

2時間ほどで林道を歩き終え、ようやく新穂高の登山センターまで戻ってきました

ここでいつものご褒美タイム

ベンチに荷物を下ろし、登山センターの自販機で炭酸飲料を買って喉を潤します🥤

そんな感じでベンチで寛いでいると、温泉帰りと思われる何故か上半身裸の陽気な外人さんがやってきました

日本語が全くわからないようでしたが、なんとかコミニュケーションをとります

どうやら明日、西穂高岳に登って上高地に降りるんだとか

外人さんはやってきた高山行きのバスに乗り込み笑顔で去っていきました

 

登山センターから駐車場までの地味に長い道のりも歩き終え、無事に車まで戻ってきました

 

相変わらず駐車場は満車🚗🚙🛻

 

なかなかタフなルートでしたが、無事に歩ききれて良かったです✨