2日目
3時30分
目覚ましの音で目を覚まします
暗闇の中、出発の準備をします
夜の冷え込みはそれほどなく、寒さを感じることはありませんでした
テントの外に出てみると空には満天の星⭐️
今日のお天気は良さそうです☀️
4時30分
テント場を出発
既に出発した人もいるようで、いくつかのテントがなくなっていました
まずは太郎平小屋までの登り
起きてすぐはいつも体が動かず重たい感じ
このちょっとした登りでさえもツライ💦
木道まで登りきってしまえば太郎平小屋までの間のしばらくは平坦な道
右手にはキラキラと輝く富山の街の灯りが見えます✨
左手、日の出の方角の空は少し明るくなり始めていました
日の出の時間までにはまだ1時間ほど
少しずつですが空が明るくなり始めています
太郎平小屋を通り過ぎると、太郎山まではまたちょっとした登り
小屋裏から続く木道を辿った先には池塘が見えてきました
空の色を映し出した池塘
真っ黒な湿原の中でキラキラと光っているように見えます✨
空が藍色に染まり、少しずつ周りの景色も見えるようになってきました
ついさっきまではシルエットにしか見えなかったもの
その形や色がだんだんとわかるようになってきました
日が昇るまでの時間
刻々と変わっていく景色
前に進むのをやめ、このひと時を存分に楽しみます♪
有峰湖方面
草紅葉の向こう側には雲海が広がっていました
日の出前
あたり一帯が薄い赤紫色に包まれます
本当に綺麗✨
なんでこんなに綺麗なんだろう
刻々と変わっていく景色を見逃すまいとあたりをグルグルしながら写真に収めていきます
5時45分頃
太陽は水晶岳の左側から出てきました☀️
太陽の光に照らされた湿原は黄金色に輝いているように見えます
絶景✨
素晴らしすぎる✨
日の出の前後の時間は一瞬一瞬がいつも本当に素晴らしい
キラキラと輝く草紅葉の中に続いていく登山道をのんびりと歩いていきます
振り返って見た太郎平の眺めもまた最高の景色✨
今回はここに来たのが正解だった、
そう思わざるを得ない、目の前にはそんな景色が広がっています
2576mのピーク
ここまで来ると、今まで隠れていて見えなかった黒部五郎岳の姿をようやく見ることができました
奥には笠ヶ岳も見えます
ようやく本日登るべきピークが見えました
いざ黒部五郎岳までの道のりを目の前にしてみるとなかなかの距離😱
わかってはいましたがまあまあ遠い💦
実際に歩く距離を目の当たりにして、気合を入れなおします💨
まだまだ先は長いので、無理のないペースで進みます
2576mのピークから北ノ俣岳までの道のりは比較的緩やかな傾斜
歩きやすい道が続きます
草紅葉の色付きも綺麗✨
気持ちのいい稜線歩きです
まだまだ遠くに見える黒部五郎岳を眺めながら、この稜線歩きを楽しみます
振り返ると薬師岳がどーんと見えました
こうやって見ると薬師岳も本当大きな山です
北ノ俣岳までは急登もなく本当に気持ちのいい稜線歩き
最高です✨
遠くには槍ヶ岳の姿も見えるようになりました
本当に素敵な場所です✨
緩やかに続いた登りも終わりを迎え、北ノ俣岳の山頂に到着です
遮るものがないピーク
素晴らしい見晴らし👀
ただ、山頂に着いてからずっとなかなかの強風が吹き付けてきます😱
ときには体が煽られるほどの突風も🌬️
あっという間に体が冷やされていきます
近くにある積み上げられたケルンを風除けにして、ウインドシェルを着込みます
ついさっきまでは快適に歩いていた稜線
まさかこんな強風が吹くとは思ってもいませんでした😢
振り返って見ると薬師岳の左側には笠雲
どうやらどこも上空の風は強いようです
天気予報ではそれほど強風の予報ではなかったはず
風はビュービューと音を立てて吹き荒れています
この先はずっと稜線歩き
風がやまなければ一日中強風にさらされながら歩かなければなりません
風のことはちょっと心配ですが、進めないほどの強風というわけでもありません
当初の予定通り先へと進みます
この稜線の先にある黒部五郎岳まではまだまだ遠い
時間はたくさんあるので、のんびりとこの稜線歩きを楽しみながら進んでいきます
北ノ俣岳から先、しばらくは緩やかな降り
眼前に広がる雄大な景色
なんていいところなんだろう
稜線の右手側には霊峰白山の姿も見えました
振り返るたびに薬師岳が少しずつ遠くなっていきます
赤木岳付近にさしかかると少しゴツゴツとした岩場歩きになります
若干ルートがわかりにくいところもありましたが無事通過
基本的には緩やかなアップダウンの道が続きます
たまに急登もありますが、距離は長くはないので苦にはなりません
本当にどこを見ても絶景ばかりの稜線♪
写真を撮りながらのんびりと進んで行きます
中ノ俣乗越の辺りからは大きな荷物を背負った登山者とすれ違うことも多くなってきました
どうやらみなさんテント泊のご様子
このエリアを巡る方はテント泊の方が多いのかな、という印象
両サイドが笹に覆われた狭い登山道ではお互いきっちりと譲り合いながら通過します
出会う方みなさんマナーの良い方ばかり
気持ちよく歩けます♪
歩き始めて4時間ほど
赤牛岳の奥には後立山連峰の山並みも見えてきました
本当に素晴らしい眺めの縦走路です✨
黒部五郎岳の直下
登山道の雰囲気は変わりザレ場の急登に
黒部五郎の肩までの少しの区間ですが、浮石も多く足場も良くないので少し注意しながら登っていきます
西側からは少しづつ雲が湧き始めています
これはいけない💦
ガスに包まれるのも時間の問題です
ザレ場の急登を登り終え、黒部五郎ノ肩までやってきました
山頂まではあと15分ほど
肩から山頂まではまた登山道の雰囲気が変わり、今度は岩が堆積した道になります
先程までよりは足場もしっかりしていて歩きやすい
少しルートがわかりにくい岩場
マーキングを頼りに確実に進んで行きます
9時50分
黒部五郎岳の山頂に無事登頂です✨
西側から湧き始めた雲もまだそれほど上がってきてはいません
360度、素晴らしい眺め✨
前回歩いた黒部五郎のカールも見下ろせます
遠くには針ノ木、蓮華岳の姿も見えます✨
カールには赤い屋根の黒部五郎小屋も見えました🏡
7年前、ラーメンを食べたなぁ、と
懐かしい
山頂にいる人は北ノ俣岳あたりから抜かしたり抜かされたりを繰り返しながら同じルートを歩いて来た方々がほとんどで5,6人ほど
時刻はまだお昼前ですが、この日の行程ではまだ半分
この後、今歩いてきた道のりをまた歩いて戻らなければなりません💦
アップダウンのある道だったのでそこそこ時間はかかります
後半戦に備えて少し休憩をとります
西側から湧いた雲はだんだんと上がってきて、気づけば辺りはその雲で真っ白に
何も見えなくなってしまいました
もう少し到着が遅ければこのガスで何も見えないところでした
危ない危ない💦
30分ほど山頂でのんびりとしている間に、山頂にいた方々は1人また1人と降っていき、とうとう私たちの他には誰もいなくなってしまいました
眺望もなくなり体も冷えてきたのでテント場へ戻り始めることに
真っ白になった山頂を後にします
ガスに覆われた登山道は見通しが悪く、視界は20mあるかないかぐらい
先に下りて行った人たちの姿も見えません
熊除けの鈴の音だけがチリンチリンと遠くで鳴っているのが聞こえてきます
真っ白なガスの中、これから山頂を目指して登って行く人たち
少し前だったら素晴らしい眺望だったのに
あっという間に変わってしまう山の天気
本当に山の天気は変わりやすいな、と
朝はあんなに晴れていたのに
ガスは一向に晴れる気配がありません
遠景は望めないので近くの景色を楽しむことにします
色付いた草紅葉、鮮やかで綺麗です✨
中ノ俣乗越を過ぎ赤木岳の岩場を越えてもあたりは真っ白なまま
ガスは全く晴れません
真っ白な中をひたすら太郎平に向かって歩きます
最後に残る北ノ俣岳に向けての登り返し
ここを登ってしまえばあとは降っていくのみ
最後の登り返しに差し掛かったとき、目の前には何か動くものの姿が
‼️
ライチョウさんです
3羽、何かを啄みながら目の前を歩いています
こんなお天気の日だからどこかにいるんじゃないか、
と思いながら歩いていましたが、やっぱりいました😄
かわいい
逃げることなく、導いてくれているかの如くずっと前を歩いてくれています
北ノ俣岳への登り
しばらくの間ライチョウさんと一緒に進んでいきます
その後、ライチョウさんは登山道を外れハイマツの中へ
帰っていく姿を見送ります
癒しのひととき
気付けばすぐそこにはもう北ノ俣岳の山頂
ライチョウさんのおかげで登り返しの辛さも忘れていました
可愛かった
余韻に浸りながら歩いてると、右手のハイマツの手前にまた何やら動くものが見えます
‼️‼️
またまたライチョウさんです
今度は総勢5羽
大家族です
さっき3羽のライチョウさんと出会ってからまだ数分しか経っていないのにまたまた出会えました
こちらは少し大きめの個体ばかり
危険も少ないのか、すくすく育っているようです
こんなにもたくさんのライチョウさんに出会えるなんて
と思いながら進むこと数分
‼️‼️‼️
またまた前方にライチョウさんの姿が
先ほどの見た個体とは違う、またまた5羽のライチョウファミリーさんです
距離にしておそらく100mくらいの間
なんと13羽のライチョウさんと出逢えました
こんなとは初めてです
本当にラッキーでした✨
北ノ俣岳のピークを過ぎてからは緩やかに降っていく道
とうとう細かい霧雨なようなものが降り出しました🌧️
さっきまであたり一面に立ち込めていたガスでもしっとりと濡れていたので、そんなに気にならない程度の雨
ちょうど傾斜も緩く危険なところもない道
持っていた折り畳み傘をさして歩くことにします
この辺り一帯は行きに通ったときも草紅葉が綺麗でとても雰囲気のいい場所でした
ガスに覆われた中の草紅葉
これもまた幻想的でステキです✨
少しだけガスが晴れてきて先の見通しが利くようになってきました
あたり一面の草紅葉
本当にステキな場所です✨
のんびりと歩いていると
‼️
笹藪の中からガサガサっと何かが飛び出してきました
なんと
またまたライチョウさんです
1羽、また1羽と笹藪の中から面白いように飛び出してきます
いち、に、さん、し、ご、ろく、しち…
なんと今度は7羽のライチョウさんファミリー
草原の中で何かを啄んでは元気よく駆け回っています💨
いやいや、本当にびっくり
この短時間の間で20羽ものライチョウさんに出逢ってしまいました
このあたりはライチョウさんにとって危険も少なくて住みやすい場所なんでしょうか
なんとなくわかる気もします
なんか、いい場所なんです🌱
いきなりのライチョウさんフィーバーということで、
1日に出逢ったライチョウさんの数、記録更新です✨
こんなお天気の日の登山もそんなに悪くはないな
2576mのピークを過ぎれば太郎平小屋まではあと少し
少しガスが晴れて眼下には太郎兵衛平の湿原が見えます
点在する池塘と草原
なんともいえない美しい景色です✨
雲の流れが早くなり、ガスに覆われたかと思うと急にガスが晴れたりと忙しいお天気
だんだんとガスの晴れ間も広がり、太郎兵衛平が一望できるようになりました
深い緑と黄緑のグラデーション
この時期ならではの景色
そんな景色を満喫しながらのんびりと降っていきます
薬師岳には分厚い雲
まだまだ姿を見せてはくれません
霧雨はいつの間にか止んで、あたりは少し明るくなってきました
太郎兵衛平まで降り、先程までいた2576mピークを振り返ります
こちらから見ても緑のグラデーションが綺麗です✨
太郎平小屋に降りる前に太郎山にも立ち寄ります
ここから薬師岳が見えれば最高ですが、それは無理でした
太郎山を後にし、太郎平小屋へ
小屋前は今日着いた登山者の方々で賑わっています
みんな楽しそう
小屋前のベンチで少しくつろぎます
テント場ではスマートフォンの電波は圏外
太郎平小屋ではギリギリ電波が届きます
翌日の天気予報など必要な情報を調べておきます
翌日のお天気
午前中曇り
午後も曇り
もしかしたら雨が降るかも
あまりいい予報ではありません😱
薬師岳に登ってから折立に下山する予定ですが、雨だったらどうしようか
悩むところ
明日になってみないとわからないことばかり
明日の朝起きてから決めることにします
だんだんと寒くなってきたのでテント場へと戻ることにします
長い1日
絶景に始まり、ガスに覆われ、そしてライチョウさんとの出逢い
なんだか密度の濃い1日だったような気がします
明日はどうなることやら
風まかせに行きたいと思います