chiritannyaaの日記

山に登ったときに思ったことを書き連ねる日記

9月13日 折立から薬師峠キャンプ場へ DAY1

9月にとった三連休

今年の秋は南アルプスを歩きたい

ずっとそう思っていたけれど、三連休の前日はしっかりと夜までお仕事😱

行きたい思っていた南アルプス聖岳の登山口の芝沢ゲートまでは車で4時間以上の道のり🚗

2泊3日で聖岳

初日の行程を聖平小屋までとすると、

芝沢ゲートから聖平小屋まではコースタイムで7時間ほど

休憩の時間を含めると8~9時間ほどの行動時間をみておきたい

そうすると早朝から登り始めるのは必須

となると、仕事が終わって家を出発してから翌朝までの時間のうちのほとんどは移動の時間に取られてしまう

睡眠に当てられる時間がほとんどない

そんな寝不足の状態で標高差の大きな南アルプスに挑むのはどうなんだろうか

 

 

いまいち登り切れるいいイメージが湧いてこない😱

 

少し行程を変えて、初日は聖光小屋まで

2日目に聖岳、3日目に上河内岳、茶臼岳を周回して芝沢ゲートに戻る

そんな行程だったら2泊3日で聖岳周辺を周回できるんじゃないか、

とも考えましたが、

2日目の標高差は2000m超え💦

3日目の雲行きがやや怪しい🌧️

その二つが不安要素

いろいろ考えた結果、今回の連休で南アルプスを歩くのは諦めることに

またの機会に

 

南アルプスに行かないとなると、北アルプス中央アルプス

さて、どこに行こうか

 

北アルプスで今気になっている場所はふたつ

ひとつめは西鎌尾根を歩くルート

そしてもうひとつは太郎平小屋から黒部五郎岳へと続く稜線を歩くルート

 

ひとつめのルート

西鎌尾根を歩くとなると、初日は双六小屋まで歩いてテント泊

その後、西鎌尾根を歩いて途中でどこかでもう一泊

3日目に新穂高に戻るか上高地へ降りる

ただ、このルートはもう少し秋が深まった紅葉が見頃の時期に歩きたい気もする

 

もう一つの候補、太郎平小屋から黒部五郎岳までの稜線を歩くルート

こちらは1日目は折立から薬師峠まで歩きテント泊

2日目に黒部五郎岳をピストン

3日目は薬師岳を往復して折立へ下山

1日目は薬師峠までなので、コースタイム的に少しゆとりがもてるプラン

前日夜まで仕事だということを考えると、今回は黒部五郎岳薬師岳を歩くプランが一番しっくりくる感じなのかも

 

そんなわけで、今回は北アルプス黒部五郎岳へ向かうことにしました

直近の記録などを見てみると、少しずつ草紅葉も始まっていそうな様子

今年初の紅葉も楽しめそうな雰囲気です✨

 

1日目

初日は薬師峠のキャンプ場まで

のんびりと出発します

有峰林道に入る直前にある立山セブンイレブンで食料を買い込もうと思って立ち寄りましたが、これが誤算💦

考えることは皆同じ

この場所は立山に行く人も必ず通る場所

当然、アルペンルートへ向かう人たちも立ち寄るはずです

登山をするにしては少し遅めの出発ということもあって、コンビニのパンコーナーの棚はスカスカで選べるほどのものが残っていません

今回は2泊3日のテント泊

それなりの量の食料を用意しておきたい

アルファ米などは持ってはいますが、手軽に食べられるパンなどは食べたいときにすぐに食べられるので持っていきたい

商品棚を見つめながら、少ない選択肢の中からも食べたいパンをチョイス

その他にも行動食など、3日間のうちに必要なものを買い込みました

何とか食糧調達も無事に完了

有峰林道へと向かいます🚗

 

有峰林道の料金所

 

係員の男性から、

最近、折立は熊が出るから気を付けるんだよ、

との忠告をいただきます🐻

前後にも車がいましたが、どうやら現場系の関係者の車輌のようで登山者ではなさそう

折立の駐車場の空き具合を心配していましたが、9時ごろに駐車場に到着した時点でもポツリポツリと数台の空きがありました

空きがあったとはいえ、平日にしてはかなりの車の台数です

空いた駐車スペースに無事に車を駐車します

遅めの出発のためか、あたりを見回してもあまり人気はありません

先ほど買い込んだ食糧をザックに詰め込んで準備を済ませます

持ち上げたザックの重さはなかなかです💦

今シーズン、2回目のテント泊

前回はテント場まで1時間程度という、ちょっと楽なテント泊でした

しっかりと距離を歩くテント泊は今回が今シーズン初といっていいようなもの

この荷物を背負って、無事に薬師峠のキャンプ場まで登り切れるんだろうか

と不安になりながらも登山口へと向かいます🚶‍♂️

 

9時20分

太郎平小屋に向けて折立の登山口をスタートです

駐車場にいたときは、少し秋らしさを感じる過ごしやすい気温になったな、

と思いましたが、登り始めるとすぐに汗が噴き出してきました

9月半ば

今年の8月の暑さに比べれば少しはマシにはなりましたが、それでも日中は秋と言えるほどの涼しさではありません

樹林帯の登りは風もなく、湿度も高いのか蒸し蒸しとした暑さが続きます☀️

薬師峠のキャンプ場には、最悪、遅くとも夕方までには着けばいいので、途中でバテてしまわないようにゆっくりと登っていきます

折立から登るのは約6年ぶりで3回目

何となく見覚えのあるようなないような、そんな道を登っていきます

 

登り始めてすぐに登山道脇にモウセンゴケを見つけました

特に珍しい植物、というわけではありませが、とても興味を惹かれる植物です

なんとも言えないあの外見

ついつい写真を撮りたくなってしまいます

いちいち荷物を下ろすのも面倒なので、そのまましゃがみ込んで写真を撮りましたが、テント泊装備を背負った状態

しゃがみ込んで写真を撮るのもなかなか一苦労です

そう思いながらも、このモウセンゴケの不思議な魅力には勝てません💦

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歩き始めて1時間ほど

周りには少しづつ色付いた木々も目立つようになってきました
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三角点に着くまでの間ではかなりの数の下山者とすれ違います

雨が少なかった影響か、有峰湖の水位が低いのが一目でわかりました

 

標高2,000m付近までやってくる頃には青空が見えていた空もすっかり曇り空に変わっています

遠くに見える尾根

黄色く色付いています

草紅葉が始まっていてとても綺麗✨
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だんだんと周りに見える草も鮮やかに色づいているものが増えてきました

とても綺麗な橙色に色付いています
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三角点を過ぎてからしばらくすると木段が続く場所にやってきました

以前はなかったような気がします

今まさに整備中といった感じで、何名かの現場の関係者の方が写真を撮ったり、何かを測ったりと忙しそうに働いていました

 

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木段の整備区間はなかなかの距離にわたってのものでした

高さが決まっている階段状の登山道は苦手

ゆっくりと一歩一歩登っていきます

延々と続いているかのように見えた木段

ようやく終わりが見えて一安心です

 

だんだんと辺り一面が濃いガスに包まれ始めました

ガスのなかにぼんやりと見える草紅葉

これはこれで何とも言えない風情があります✨
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登山道は緩やかになり、太郎平小屋まであと少しというところまで登ってきました

うっすらとですが薬師岳の稜線も見えます


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そして太郎平小屋が見えました

時刻はまだ13時前

なかなかいいペースです♪
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左手の方を見てみるとさっきまでは雲に隠れていた薬師岳も姿を現してくれました

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13時前

無事に太郎平小屋に到着です

ここからテント場がある薬師峠までは20分ほど

この日の行程はもうほとんど終わったといっていいほどです

 

小屋前のベンチではたくさんの人たちがのんびりとくつろいでいます

少し青空も見えるようになり、正面には鷲羽岳の姿も見えます

太郎平小屋でテントの受付を済ませ、本日の目的地、薬師峠へと向かいます

 

 

 


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駐車場に停まっていた車の数がなかなかの台数だったのでテント場の混雑具合が気になります

薬師峠へと続く木道を歩き終えたところでテント場が見えてきました

思っていたよりもテントの数はそれほど多くなさそう

一安心です😄

 

 

テント場は広く、空きもたくさんありそうです

ただ、大きめのテントを張れそうなスペースとなると限られてきます

良さげな広めのフラットな場所は既にテントが張られています

どこか良い場所はないかとあたりをキョロキョロと探します

少しだけ傾いた場所ですが広さはちょうど良さそうな場所がありました

他のテントとも程よい距離が取れる場所

そこにテントを張ることに決めました

 

テントを設置し、あとはのんびりと過ごします

水場の水も潤沢に出ていて問題ありません

 

空にはずっと雲が立ち込めており、残念ながら周りの山々を見渡すことはできません

日没後は雨もパラパラと降り出してきました🌧️

夜には止みましたが、雲が残り、満天の星空、というわけにはいきませんでした

 

明日はきっと晴れるはず

 

明日に期待です