chiritannyaaの日記

山に登ったときに思ったことを書き連ねる日記

9月28日 雲の平への旅 DAY1 新穂高から三俣山荘

9月28~30日

 

9月の三連休。

今年は双六経由で西鎌尾根を歩いてみたい。

そして、そこから南岳まで稜線を歩いて、天狗原に立ち寄って、あわよくば槍沢の紅葉も見れたら最高だな、なんて考えていたところ、北アルプス震源とした地震が(゚д゚)!

テレビやら動画やらツイッターを見てみると岩が崩れたり、巨大な落石があったりとなかなか危険な状況っぽい。

地震が起こった日から、登山を予定している3連休までは少し日にちがあるけれど、その間も余震ちょこちょこと起きているようで、それに伴う落石もある模様。

行っても大丈夫そうな、

いや、やめたほうがいいような、、、

悩みに悩んだ挙句、今回は西鎌尾根を諦めることにしました。

そして、西鎌尾根の代わりに候補地に上がったのは雲の平。

さて、雲の平にはどう行くのが良いのかと、地図を開いてコースタイムを眺めます。3日間で行って帰ってくるというのはなかなか大変そうです💦

新穂高発着で、大まかに3つのプランを考えてみました。

パターン1・新穂高から双六小屋(泊)、双六小屋から雲の平(泊)、雲の平から新穂高

パターン2・新穂高から双六小屋(泊)、双六小屋から三俣山荘(泊)テント張ってからアタックザックで雲の平ピストン、三俣山荘から新穂高

パタ-ン3・新穂高から三俣山荘(泊)、三俣山荘を起点に雲の平周回、三俣山荘から新穂高

という、3パターン。

パターン1は最終日にかなり早出しないといけない。初日、2日目の行程は比較的ラクですが、3日目の行程が長く、帰りの運転時間も考慮すると、家に帰りつくのがかなり遅くなってしまう。

翌日がお仕事の旦那サマにはかわいそう、、、

パターン2は2日目に早出しないと雲の平でのんびり過ごす時間がとれない😱

あまり余裕のないプラン

パターン3は初日に三俣山荘まで行けるかがカギ

それさえこなせば、あとは余裕のある行程

結局どれも大変なんですが(笑)

 

パターン2は去年水晶岳に行くときに使った行程ですが、2日目の朝からテントたたんで三俣山荘まで歩き、そしてまた三俣山荘でテント張って、アタックザックで出発、となかなかせわしないプラン

パターン3は黒部五郎に行ったときに、双六~三俣の巻道のアップダウンにやられてヘロヘロになった苦い思い出がキョーレツに残っています(笑)

これまた悩みます、、、

天気予報との兼ね合いも考えた結果、初日に頑張るパターン3で行くことで決定です✨

 

一日目。

できるだけ朝早く出発すれば、三俣山荘まで余裕を持って歩けると考えていたのにもかかわらず、新穂高の登山センターを出発したのが7時💦

6時くらいまでには出たかったのに、初っ端からダメダメです😵‍💫

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三俣山荘までのコースタイムが約9時間なので、コースタイムどおりに歩けたとして、三俣山荘に着くのは16時

休憩等を含めるともう少し遅くなる😣

到着が17時を過ぎてしまいそうなペースなら初日は双六小屋までに切り替えるとういことも考えながら、歩き出します。

双六小屋に到着した時間と、その時点での残りの体力がどれくらいあるかにより、計画どおりに三俣山荘まで進むか、計画変更し初日は双六小屋てテント泊してパターン2の行程に切り替えるかを決めることにします。

 

今回はテント泊用のザックを新調✨

以前使っていたものよりも、ザック本体の重量が1キロほど軽く、ショルダーベルトやウエストベルトもフカフカ👌

背負いやすく、変な圧迫感もありません♪

ワサビ平小屋までは安定のコースタイムどおり🕒

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あまりコースタイムを気にしすぎると逆にペースがおかしくなって疲れてしまうので、ペースを気にせず疲れないくらいのペースで、鏡平山荘目指します。

シシウドが原あたりで時計を見てみると、思いの外コースタイムよりも早めに歩けている感じです。

このまま順調にいけば、鏡平には11時半くらいに到着できる予定。

鏡平でゆっくりと休憩する時間がとれるいいペースで歩けていました😊

 

11時半過ぎ、鏡平に到着。

30分ほど休憩して、12時に出発することにします。

鏡池では池に映る逆さ槍が有名ですが、まわりはちょうどガスに包まれてしまっていて何も見えません😢

池には3羽の鴨が気持ちよさそうに泳いでいました🦆🦆🦆

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鏡池のベンチは人でいっぱいだったので、鏡平山荘前のベンチで休憩することにします。

こちらも、テーブルの空きはあとひとつでした。

平日にしてはなかなか賑わっていました😄

30分ほど休憩の後、12時過ぎ、弓折乗越を目指して鏡平山荘を後にします。

いつも思うのが、鏡平山荘を出発した直後の登りが何気に急💦

小池新道のなかでは段差が大きく、テント泊装備の重量だとなかなか足にきます😓

頑張りすぎることなくマイペースを保ち、弓折中段付近まで登ってくると、綺麗に色づいた斜面が目の前に現れました。

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この辺りからは黄葉も進んでおり、目の前には色づいた木々がたくさん見られるようになります🍁

西鎌尾根方面にはガスが湧いておらず、きれいに見渡せました。

そして後ろを振り返ると、鏡平と槍ヶ岳の眺めが素晴らしい✨

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絶景ゾーンに突入です🍁🍁🍁

こうなってくると、写真を撮るのに時間をとられて、なかなか前に進まなくなってしまいます(笑)

写真を撮りながら、弓折乗越についたのは13時より少し前。

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だいたいコースタイムどおりになってきました(笑)

ただ、写真を撮りながらならののんびりペースなので、疲労感はありません。

ここから双六小屋まではあと1時間余り。

コースタイムどおりに14時前後に双六小屋に到着できるなら、計画どおり初日に三俣山荘まで行けそうだな、

と思い、目の前の絶景を写真に収めながら進んで行きます📷

弓折乗越から双六小屋までは、緩やかな稜線歩きです

終始槍ヶ岳を右手に見ながら進んで行ける絶景ルートです(*^^*)

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ここで、前方から大きな荷物を背負った男性がものすごいスピードで歩いてきました。

マスクをしていて目元しか見えませんでしたが、目元と歩き姿、荷物から、おそらく山岳カメラマンの西田省三さんだと思われました。

急いでいるような感じだったので、声をかけることもなくすれ違います。

なんとなくオーラがあるというか、普通の登山者とは持っている雰囲気が違っていました。

14時過ぎ。双六小屋に到着です🏠

だいたいの皆さんはここで小屋泊なりテント泊の受付を済ませていましたが、わたしたちはまだまだここからもうひとふんばりです💨

幸いに、そこまで疲労感も感じていなく、三俣山荘までは歩けそうです♪

この時期にしては季節外れの暑さだったので、双六小屋でスポーツドリンクを購入し、リフレッシュ。三俣山荘に向けて出発します。

今年は三俣山荘への巻道の紅葉が美しいということだったので、三俣山荘へは巻道を使って向かいます。

分岐から巻道に入ってしばらくすると、今までの景色とは一変、素晴らしい草紅葉の風景が広がっていました✨

午後になり曇りがちの空になってしまってはいましたが、それでも色鮮やかな紅葉でした🍁

前も後も素晴らしい紅葉です✨

またまた歩みが遅くなってしまいます(笑)

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のんびり歩いたとしても、遅くとも17時までにはテント場に着ける目途が立ってきたので、思う存分紅葉を楽しみながら進んで行きます📷

少し深めのハイマツ帯のカーブした登山道に差し掛かると、突然、ガサっという音が前方でしました。

びっくりして少し立ち止まると、音の主もびっくりした様子。

ハイマツの中から出てきた音の主の正体はライチョウさんでした。

ライチョウさんもあわてていて、ゴロゴロした石の上で足を滑らせて尻もちをつきます。

すぐに体制を立て直して歩きだし、少し先の場所で立ち止まりました。

ライチョウさんがしりもちをつくなんて、少し意外でしたが、そんな瞬間に立ち会えてラッキーでした。

びっくりさせてしまってごめんなさい、と謝りながら、斜面を登ってハイマツ帯に帰っていくライチョウさんをお見送りしました。

ケガもなさそうで大事無くて良かったです。

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そんなこんなで、三俣峠までの最後の登りを登りきり(前回はここの登りが本当にキツかった💦)、三俣峠に到着。後は三俣山荘に向けて下るのみ。

ここで、双六小屋から黒部五郎までピストン中という方とお会いし、けっこう時間かかるよねー、日没確定だわー、などど、しばし談笑。

三俣山荘まで激下りし、16時30分頃、無事に三俣山荘に到着です⛺️

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テントの受付をし、テントを設営していると、パラパラと雨が降り出しました☔️

天気予報では雨の予報はなかったので、通り雨かな、と軽く思っていましたが、だんだんと雨脚も強まりザーザー降りに。

家を出る直前、折り畳み傘が目に留まりましたが、雨の予報は出ていないからいらないかな、と思い持ってこなかったことを後悔😢

水場に水を汲みにも行けていないし、お手洗いにも行きたい😱

止むのを待ってから行くしかないかと、テントの中で待ってみるものの、いっこうに雨脚が弱まる気配もなし、、、

わざわざレインを着て濡らすのもなぁ、と考えていると少しだけテントに当たる雨音が小さくなりました。

今がチャンスと、水場に向かい、お手洗いも済ませテントに戻ります。

結局、雨は深夜まで降り続いていました☔️☔️☔️